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Posted by - 2017.09.23,Sat
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Posted by m34 - 2012.04.07,Sat

mg6-catch.jpg



 


FutureSonicsのカスタムIEM「mg6pro」を購入。

ダイナミック1発で900ドルという変態モデル。

エージングも落ち着いたのでレビューします。

 

高域   ☆☆☆☆☆+☆

中域   ☆☆☆☆☆+☆☆☆

低域   ☆☆☆☆☆+☆☆☆

遮音性  ☆☆☆☆☆

使い勝手 ☆☆☆☆☆

満足度  ☆☆☆☆☆+☆☆☆☆

 

mg6-1.jpg

 

  
FutureSonicsの「mg6pro」はダイナミック型1発のカスタムIEM

それでいてこの価格(900ドル)はなかなかブッ飛んでる。

同じような価格でドライバをたくさん積んだBA型のカスタムIEMが他社で買えちゃうのだが、
ダイナミック型の音が大好きな俺は一か八かのバクチ的ノリで購入。


 

まずは、全体的な印象から・・・


「音のバランスがフラットで完全なウォームタイプ」という印象をはじめに感じた。

なんとなく、はじめはステージモニターっぽいイヤホンだと思ったけど、

それにしては、やけに音がウォームで「聴かせる」のが旨い。


フラットだが、よぉぉーーーく聴いてみると、

高→○○○
中→○○○○
低→○○○○

というような若干の中低域寄り。

とはいえ、ダイナミック型の低域寄りだからといって低音がバカスカでるわけでもなく、

かなりバランスが良いイヤホン

何かの帯域が聴きにくいとか、重なっているとか、そういうのはまったく無い。

 


解像度はかなり高い。

同じダイナミック型のハイエンドであるマイルスやEX1000と比べても高いと感じるが、

音の傾向が完全なウォームタイプなので鮮明さや超絶なクリアさというのはない。

 

細かい音も拾ってくれ、荒さもなく丁寧なのだが、
同じような価格帯の6ドライバのBA型やEX1000よりもクリアさに欠けるため解像度が劣ると感じてしまう部分はある。


これはSHUREのSE535とWESTONEのW4がどちらが解像度が高いか?
という判断と似ていると思う。

 

あと、解像度でよく粒が細かいという言葉が使われるが、
いわゆる解像度が高いイヤホンが「砂」のように細かな粒子だとすると、
mg6proは「水」のように極上に滑らか


なので、「ウォーム」と表現したが、「ウェット」でもある。

 

mg6-5.jpg

 

では、項目別にレビューしていくが、
その前に言っておく。

「オレ、FutureSonicsの【mg6pro】ドンピシャの好み!!!」
「個人的にパーフェクト!!!」

なので、まるで某レビューサイトのように、びっくりするくらい偏ったレビューになると思う(笑)

でも、他と比較して素直に感じたことを書く。


あくまでダイナミック型が好きという、偏った好みの上でのことだが・・・

mg6-2.jpg


 


では、前置きはこれくらいにして・・・

 


【高域】

エージング前は、これといった魅力はなく、至って普通だった。

むしろ中低域にくらべると大人しく感じられ、
それこそWestone4を連想させる感じだったが(Weston4ごめんなさい)、

少しエージングするだけで、その印象は一変。

エージング後の高域は音の拡散伸びがともに素晴らしい。抜けもそこそこある

上方向への音空間と奥行きが広い

嫌味な刺激は一切ないながらも、鮮やかで色味のある音。

「シャリ」感もほどよく主張している。

EX90SLやアトミックフロイドのHiDefJaxの刺激を弱くした感じというか・・・

 

高域が魅力的なイヤホンはたくさんあるが、音がクリアに鮮明に金属的に鳴り響く代償として「刺さり」を感じるものも多い。

ところがmg6proにはそれがない。 にもかかわらず、金属的な音の拡散や自然な残響がある。

あと鮮やかとはいっても、「晴れ晴れとした鮮明さ」ではなく、「しっとり?」してるんだよなー・・・
湿気を帯びているというかみずみずしいというか・・・

その「しっとり」さのためか、音が軽くなくて、少し重さがある感じ。

んーむずい。言葉にしにくい。

詳しくは他機種との比較レビューをみてもらったほうが感じがつかめるかも。

 

 

 

【中域】

もっとも魅力的なのが中域かと思う。

全体のバランスはフラットだが、距離感がほんのわずかに中域が前に出ている印象がある。

特にボーカルが他の楽器より1歩だけ前という感じ

音の印象としてはWESTONEのUM3Xの中域の解像度を上げ、丁寧にしたうえに、歌い手との距離を置いた感じかな。

ボーカルが最高に良い。

声の「張り」と「タメ」を凄く感じる

「aiueo」の母音も少しハッキリした感じで、強弱や声の圧力がある。

今まで聴いてきたなかでボーカルは最高レベルの凄さ。


偽造的な解像度やハッキリしすぎてないところが、mg6proの場合はうまくプラス要素になっている。
声の空気感や生声っぽさを感じられる。 

声のかすれや息継ぎ、など細かい音をすごく拾う。

これは高域も同じだった。
BA型ですらあまり聞こえなかった音を拾っている。


ボーカルだけでなく、中域にかかるギターの弦を押さえる手が弦に触れた音やスライドさせる音、サックスの音の微妙に割れるような感じや息を吐き出す一瞬の音などはリアル。

そういう意味で極めて原音忠実。

音の生っぽさや粗をそのまま再現している。

このリアルさは今までイヤホンで聞いたことがない次元の音です。

 

 

【低域】

量はそこそこ~少しだけ多め。あくまでフラットだがしっかり出ている。

また、どの帯域の邪魔もしていない。

 
沈み込みは最高レベル。普通より下の音がすごく出ていると感じた。
下の方から押し上げるように出てくる。


音圧もかなりある。

締まり具合がちょうどよく、バスドラなどの低域の打楽器の皮の張り、ベースの弦の張りがすごくリアルに感じられる。

弾力感もちょうど良い


これ以上に質の高い低域は、そうはないと思う。BA型には絶対だせない音。

ダイナミック型でもこれ以上に質の良い低音を聴いたことがない。

マイルス(Miles Davis Tribute MH MLD IE)を凌ぐ低域にイヤホンでは初めて出会った。

(追加)
その後、聴いていくうちに気づいたが、やはり低音は爆発的に出ている。フラットと書いたがが、全帯域が前面に押し出してくるフラット。

 

mg6-3.jpg

 


【遮音性】


カスタムなんでそりゃあいいです。ダイナミック型なので抜けの穴(ベント孔)が空いているけど、音漏れは感じないです。

通常のカスタムより若干劣るかな。UMのMerlinと同じ。


【使い勝手】

シェルの素材が一般的なカスタムIEMのものよりも、少しだけ「サラッ」としている。
そのおかげか耳に「スッ」と装着できる。 
なんというか、「ツヤありとツヤなし」の「ツヤなし」のほうといえばわかりやすいだろうか?


ケーブルはWestoneタイプが標準でついてくる。文句なし。

抜けの穴の大きさを付属のゴムキャップのようなもので変えることができるんだけど、それが小さくて落とすと探すのに一苦労することになる。
注意が必要。 俺は落としてしまって必死に探して見つけ出した。

ケースはotterboxと中に皮のイヤホンケースがついてくる。

ただ、カスタムなんで落としたり踏んだりしたときのことを考えると、
小さいハードケースがほしいところ。
まあ、他の代用すれば問題ないけど・・・

mg6-4.jpg

 

 






【まとめ】 「正統派ダイナミックカスタム~ひとつの完成系~」


項目別にレビューしてきたけど、mg6proはレビューが難しい機種。


高域が鮮やかとか、低域がすごく出るとか、ボーカルがやたら主張する・・・というようなわかり易い特徴がない。

ドンシャリでもないし、カマボコでもない。あくまでフラットでバランスをとっている。
(あえて言うなら全部押し出し強い全部一斉攻撃という感じ)

残響が特にあるわけでもなければ、色付けがされていることもない。


今まで聴いてきたイヤホンのなかで最も「自然」だと思った


ちょうどこのレビューを書いている前日にジャズライブに行ったのだが、そのときに聴こえる音がmg6proのイメージ。


原音忠実という言葉をよく見かけるけど、mg6proの場合、

スタジオで録音して編集してCDに収録している正確無比な音という意味ではなく、

ライブ中の演奏者の前にマイクを置いて一発録音したような、その場面をそのまま再現した音のイメージ。


 

そう感じさせる要因が「音の質感」

 


音のバランスはフラットだったが、「音の質感」に大きな特徴がある


 


まず、音の傾向は完全な「ウォーム&ウェット」タイプ

かなりしっとり。これが生っぽい音になっているかと。

 

 

あと、項目別レビューでも書いたけど、「音や声の張り」を凄く感じる

あまり他のイヤホンで「あー、このイヤホン張りがあるなー」なんて思ったことも、意識して聴いたこともなかったけど、

mg6proでは自然に聴いていて「張り」を感じる。

それでいて、なんか「タメ」がある。その場でジャンプするときに、膝をまげて力を込めるような一瞬の「タメ」が感じられる。

その分、スタートダッシュの鋭角な鋭さはそれほどない。

これはよく言われる「眠たい音」とも取れるかもしれない。そこらへんもWestone4っぽいんだが・・・

 


そして、もう1つの要因が「音のまとまり」「滑らかさ」

解像度は高いが、音の粒が細かく丸いタイプで、その音の粒ひとつひとつがはっきりと聴こえてくるタイプではなく、

その細かな音の粒同士が一緒になって「ひとつの音」として耳に入ってくる

音の密度もかなり濃いのも影響しているかもしれない。音の粒どうしが離れてない。くっついてる。

そこら辺の特徴から「細かい砂」ではなく「水」のような印象をもった。


この音の一体感と滑らかさは、オーケストラや楽器の数が多い編成のジャズ、ブラスバンドなどを聴くとはっきりわかる。

「One Band, One Sound」を最も体感できるイヤホンだと思う

マルチBAのイヤホンやカスタムIEMではその音の情報量の多さと、それぞれのBAや帯域が出す音に、「音の一体感」に欠けると感じることがある。

特にクールで高解像度なイヤホンほどその傾向にある。解像度と明瞭度が高すぎて音ひとつひとつが際立ちすぎてる。

それって、すごく精密で的確にそれぞれの音を聴かせてくれるけど、普通にオーケストラを聴いてそういう風に聴こえることってない。

だから、mg6proで聴いた後に、他のマルチBA型のイヤホンなどを聴くと「不自然さ」が際立って聴こえる。



そして、「One Band, One Sound」に聴こえるもうひとつの理由が、音場だと思う。

音場が広い。それも不自然な広さではなく、ちょうどいい。不自然な残響(リバーブ)もなく、いたって自然。

横は少し広いくらいだが、上下方向への広さ奥行きが広いと感じる

それが適度な距離感を作っていて、ステージ上のオーケストラやジャズを客席で聴くようなリアルな距離感を感じさせるのだと思う。

 

・・・なんか表現が感覚的なレビューになってしまったが、

「音の質感」にもっとも特徴があるイヤホンだと思う。

変な飾り付けや色づけがなく、究極にナチュラル。ノーメイクのスッピンの美人で肌がみずみずしい。

 

『ウォーム』 『しっとりウェット』 『生っぽい』 『張り』 『タメ』 

『自然』 『滑らか』 『一体感』 『バランス』 『上下奥への広さ』


キーワードとしてはこんな感じかな。





相性のよいジャンルだが、

少しスピード感とすっきりとしたクリア感に欠けるので、打ち込み系やテクノ系などよりは楽器の生音が聴けるような曲がいいかと思う。テクノやエレクトロ、ハウス、トランスなんかにはあまりおススメできないかも。

ボーカルの極上な良さがあるので、ソウルやジャズボーカル、

または「One Band, One Sound」と広さを実感できるようなオーケストラ編成の音楽などがぴったりだと思います。

アコースティックもよかったなー。すっごい細かい表現がわかる。

 

あと、フェイスプレートにあいている穴(ベント孔)の穴の大きさを付属のゴムキャップで変えることができる。

何やら低音を調整できるらしいのだが、私は標準が一番バランスが良かった。

穴が大きいものは、音の抜けがよくなり上方向への伸びや広がりがさらに増します。その分低域は膨らむというかワイドな感じに。

穴が小さいものは、若干低域が強くなる気がしたけど、私の聴く限りではそこまで変わらない気がした。

とりあえず失くしやすい物なので取り扱いには注意せねば。

 

 

最後になるが、

個人的には、聴く音楽ジャンルの偏りもあるけど「パーフェクト」。

mg6pro聴いて、しばらくカスタムIEMいらない・・・って思った。(・・・が、すでに千音のハイブリッドTS842を注文してしまった後だったが)

「イヤホンスパイラル終了じゃねーか!」って初めて思った。

ホントにそれくらいいい。 

そして、やっぱりオレはダイナミック型が好きだ・・・と改めて思ったイヤホンでした。


イヤホンをいろいろ聴いてきて、今まででいちばん感動しました。

フラットで味付けがそんなに無いナチュラルなタイプなのに、これほどまで雰囲気や臨場感、生っぽさなどの表現力があるイヤホンはそうはないと思う

オレのランキング(笑)では新参者なのに圧倒的な1位に君臨してしまった。

 


値段は高めでコストパフォーマンスがいいかと言われれば難しい判断だが、個人的にはこの音なら900ドルは安いと思った。

メーカーの対応やサービスもすごく良かったし。

 

 

ダイナミック型が好きな人、WESTONEのW4やUM3Xが好きな人、マイルス(Miles Davis Tribute MH MLD IE)が好きな人、

にはおそらくたまらないイヤホンだと思います。

 

 

長々と偏ったレビュー失礼いたしました。

 

 

 


他のイヤホンとの比較もしてみました。

比較レビューのほうが音の感じが分かりやすいかも。

 
 → FutureSonics「mg6pro」の比較レビューはこちら

 

 
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自己紹介:
数年前、EtymoticResearchのER-4を買ってしまったことでイヤホンスパイラルに・・・ヘッドホンもちょっとだけ・・・

10年前から音楽にはまり、一時期は毎日1枚CDを買っていた。
聴く音楽ジャンルは、JAZZ、ラテン(ボサノバからサルサ、キューバンジャズなど)ファンク、ソウル、R&B、HIPHOP、クラブ,SKA、レゲエ、ハワイアン・・・などなど。J-POPはほとんど聞かないかも。
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